2024年9月2日より、日本国内においてPlayStation 5(PS5)の本体および周辺機器が大幅に値上げされることが発表されました。
一部のゲームファンからは「そろそろ値下げもあるのでは?」という期待もありましたが、残念ながら値上げされることとなりました。
ではなぜ、またも値上げがされるのでしょうか?
その背景には、複数の経済的な要因や会社としての戦略などが絡んでいます。
本記事では、値上げの詳細とその理由、値上げの対策について詳しく解説します。
- PS5の値上げってどれくらい価格が上がるの?
- PS5本体以外の周辺機器の価格はどうなるの?
- なぜPS5は値上がりするの?
- 値上がりしてもPS5は買う価値あるの?
PS5および周辺機器の値上げ詳細
今回の価格改定は、2024年9月2日に実施されます。
具体的な改定内容は、以下の通りです。
品名 | 改定前価格(税込) | 改定後価格(税込) |
---|---|---|
PS5(通常版) | 66,980円 | 79,980円 |
PS5(デジタルエディション) | 59,980円 | 72,980円 |
DualSense ワイヤレスコントローラー | 9,480円 | 11,480円 |
PlayStation VR2 | 74,980円 | 89,980円 |
PlayStation Portal リモートプレーヤー | 29,980円 | 34,980円 |
このように、PS5本体は7万円を超える価格となり、その他の周辺機器も1万円以上の値上げが実施されます。
この価格改定は、これまで以上に値上げ幅が大きく、日本国内のゲーマーにとって大きなインパクトを与えることが予想されます。
もし旧価格で購入できるのであれば、急いで買っておくことが得策です。
下記の記事では、PS5の「通常版」と「デジタル・エディション」の細かな違いや実際の使い勝手の違いについて詳しく解説し、徹底比較しています。
どちらかおすすめかも解説していますので、違いを詳しく知りたいという方は参考にしてください。
値上げ前の価格で手に入れることが難しくなってしまった場合でも、可能な限りお得に手に入れる方法はあります。
下記の記事では、PS5をどこで一番お得に買えるのかを徹底調査し、詳しく解説しています。
少しでもお得に手に入れたい方は、チェックしてください。
PS5の値上げ理由として考えられること
値上げの理由について、PS5を販売するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の説明を基に、世界情勢から考える私の推察も交えながら解説していきます。
コストの増加
半導体不足や物流コストの上昇など、昨今の世界取り巻く状況は今も続いています。
そのため、製品の製造と輸送にかかるコストも増加し続けている状況です。
特に半導体は、PS5のような高スペックなハイテク製品にとって不可欠な部品であり、その供給不足が価格に直接的な影響を及ぼしていると考えられます。
また、多くの国でインフレ率が上昇しており、これに伴って製造コストや人件費も増加しており、これも影響しているものと考えられます。
SIEは値上げに関して、「今後もお客さまに最高のゲーム体験を継続的にお届けし、安定的なビジネスを運営し続けていくため」とコメントしています。
これは、ビジネス上の安定した収益の観点から、現行の価格では難しかったということが伺えます。
為替の影響
ソニーグループのようなグローバル企業にとって、為替レートは製品の原価や収益性に大きな影響を与えます。
PS5の値上げに関しても、為替レートの変動が大きな要因の一つとなっていると考えられます。
PS5の製造には多くの部品が海外から調達され、ドル建てで取引されることが一般的です。
2020年以降、ドルが他の主要通貨に対して強くなる局面が続き、これにより、日本での製造や販売のコストが増加することになりました。
製品の価格を調整しなければ利益が圧迫されることになりますので、これらのリスクを回避するために、価格の見直しがされたと考えられます。
グローバル価格戦略の見直し
PS5の主な市場は欧米で、日本市場のシェアは1割程度です。
そのため、日本における価格的な配慮を無理にしなくなったと考えられます。
事実、日本における価格設定で、直近の66,980円でさえ赤字だという話があります。
また、米国の通常モデルは約500ドル(=1ドル145円換算で72,500円)ということを考えても、日本はこれまで安かったといえるでしょう。
これらのことから、PS5の売上構成上の重要度が低い日本に対して、無理して低価格を継続することをやめたと考えられます。
長期的視点における戦略的判断
ゲーム業界は非常に競争が激しく、常に新しい技術やサービスを提供し続ける必要があります。
ソニーとしては、PS5のようなハードウェアだけでなく、ゲームタイトルやオンラインサービスに加え、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった技術にも積極的に投資しています。
特に、ソニーのこれまでのゲーム業界内での方針は明確で、先進性を軸として次世代のゲーム体験やゲーム機の域を超えた価値を提供し続けています。
それはまさにエレクトロニクス事業で培った強みとも言えるでしょう。
常に時代の先を行くのが、ソニーのやり方ですね
そうですね。例えばPS2の時も、まだDVDプレイヤーが家庭に普及していない時に、DVDの再生機能を搭載したPS2を発売したことで、DVD自体が一気に普及しましたね
このように、時代を切り開くことを実現しつづけるためには資金が不可欠であり、利益の確保が重要となります。
そのため、長期的な視点で見たときに、総合的な事業戦略の一環として値上げが行われたものと考えられます。
値上げ後もPS5は買う価値はあるのか
値上げとなった今、消費者にとって重要なことは、「値上げ後の価格でもPS5を買う価値はあるのか?」ということです。
結論から言いますと、買う価値はあります。
これまでに無い感動的なゲーム体験ができることや、高機能でロードや操作でのストレスが無くなること、体験すればどれも納得できるメリットがたくさんあります。
同じスペックのゲーミングPCを買おうと思うと20万円以上はしますので、8万円近くになってもまだ安いと言えます。
とはいえ、ゲーム機としては簡単には手が出せない領域の金額になってしまったのは事実なので、しっかりメリットを理解した上で購入を検討しましょう!
下記の記事では、実体験からわかったPS5のメリットとデメリットを紹介し、本当に買う価値があるかを解説しています。
PS5で購入をお悩みの方はチェックしてみてください。
PS5の値上げへの対策
買うことを前提とした場合、値上げ対策として以下の3つが考えられます。
- 値上げ前のPS5を買う
- 中古のPS5を買う
- 値上げ後の本体を少しでもお得に買う
このうち、中古の購入はおすすめしません。
価格的にさほど安くないばかりか、故障やその他のリスクも大きく、選ぶメリットがほとんどありません。
中古を買わない方が良い理由は、下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方は確認してください。
まずは、「値上げ前のPS5を買う」が可能であれば最優先に考えます。
しかし、2024年9月2日に値上げであり、値上げ発表直後から品薄が続いているため、簡単ではありません。
とはいえ、販売店によっては値上げ後しばらくは旧価格で販売している可能性もあるので、チェックはしておいた方が良いでしょう。
チェック後、すでに値上げ後の価格になっている場合は、旧価格で手に入れることが難しいため、次の手を考えます。
繰り返しになりますが、中古には手を出さないでください。
次に考えることは、値上げ後の価格の中で可能な限り安く、そしてお得に手に入れるということです。
下記の記事では、PS5を販売店ごとの価格を徹底的に調査し、どこが一番お得に買えるのかを詳しく解説していますので、確認してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
PS5の値上げがされる背景には、複雑な世界的な状況やソニーの事業としての戦略があると考えられます。
PS5はたとえ価格が上がっても、素晴らしいゲーム機であることには変わりませんので、気になる方は早めに価格をチェックしておきましょう!