ドラクエ3リメイク(HD-2D)ってひどいって噂を聞いたんだけど、本当?
確かに不満の声があることは事実ですが、それ以上に好評な声が多くあります
本記事では、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ… HD-2D版』(以下『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』)が「ひどい」と言われる理由について徹底的に分析し、解説をしていきます。
また、『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』は好評価な点も多くあるため、その部分についても深掘りをしていき、本当の評価に迫っていきます。
- 『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』がひどいって本当?そう言われる理由は?
- 『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』の良い点、高評価な点って何?
- 『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』は買う価値あるの?
ドラクエ3リメイク(HD-2D)の概要と特徴
まずは『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』の概要について確認していきましょう。
発売日 | 2024年11月14日 |
---|---|
価格 | 6,980円(税別) |
対応ハード | Nintendo Switch, PlayStation5,Xbox,PC |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1人 |
開発元 | スクウェア・エニックス |
対応言語(ボイス) | 日本語、英語 |
CEROレーティング | B (12歳以上対象) |
プレイ時間 | 約40〜60時間 |
デジタル版/パッケージ版 | 両方あり |
本作は、1988年に初登場したオリジナル版を現代の技術で再構築し、HD-2Dスタイルを採用した作品です。
このHD-2Dスタイルは、古典的なゲームの懐かしさを残しつつ、現代的なビジュアルに進化しています。
2Dのドット絵と3Dの背景を組み合わせた独特のビジュアル表現のため、過去には『オクトパストラベラー』や『トライアングルストラテジー』などで高い評価を受けています。
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』においても、オリジナルの雰囲気を忠実に再現しながらも、現代のプレイヤーにとって遊びやすく、魅力的な体験ができるゲームとなっています。
PS5版
Nintendo Switch版
ドラクエ3リメイク(HD-2D)の新要素・変更点
リメイク版では、以下のような新要素や改善が加えられています。
- 新職業「まもの使い」の追加
- モンスター・バトルロードの導入
- オルテガのストーリー追加
- 戦闘システムの改良
- 仲間のカスタマイズ機能
- すごろく場の廃止
- グラフィックの演出強化
- 難易度設定の導入
- オートセーブ機能搭載
- キャラクターの再デザイン
- 新たなサイドクエストの追加
- 新ボス追加
上記以外にも、戦闘速度の調整可能だったり、ステータス「みのまもり」が追加されたりと、細かな変更点が数多く存在しています
本記事では変更については詳しく解説しませんが、以下の記事で詳細を解説していますので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
いずれにしても、映像だけでなく、多くの変更が加えられていることが『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』のポイントです。
ドラクエ3リメイク(HD-2D)の主な不満点
では、『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』は何が不評なのでしょうか。
その代表的な不満のポイントについて解説をしていきます。
グラフィックの質感が不満
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』は『オクトパストラベラー』などで高く評価されていますが、本作では同等の品質に達していないとの指摘があります。
特に、ライティングやディテールの面で他作品と比較して見劣りするとの声が上がっています。
また、そもそもHD-2Dスタイルが合わないという方もいるようです。
それを言い出したら元も子もありませんよね
心配な方は、事前に画像を見て自分に合うか合わないかを判断しましょう。
ゲームのテンポが悪い
戦闘速度の調整機能が追加されたものの、最速設定でも他の現代的なRPGと比べて遅く感じるプレイヤーが多いようです。
これについてはドラクエという王道なRPGの戦闘スタイルのため、どうしても現代的なゲームと比較すればテンポはよくありません。
しかし、それがドラクエの「良さ」でもあるので、こればかりは相性としか言いようがありません。
とはいえ、これまでのドラクエを楽しめる方であれば、戦闘速度の調整も可能になった本作では、かなり快適に感じることでしょう。
難易度調整によるゲームバランスの崩壊
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』に新たに導入された「楽ちんプレイ」モードでは、キャラクターのHPが1以下にならない仕様となっています。
つまり、回復が不要ってこと?
はい、そうです。これによりゲームバランスが崩れ、戦闘の緊張感が失われるとの批判がありますね
これについては、確かに「楽ちんプレイ」モードを使えばそうですが、純粋にゲームを楽しみたい方はこのモードを使わなければ良いだけなので、それほど問題ではないと思います。
ストーリーや指示の不足
オリジナル版に忠実であるがゆえに、現代のゲームに慣れたプレイヤーにはストーリーの深みやゲーム内での指示が不足していると感じられることがあります。
これにより、ゲームの進行が分かりづらいとの意見もあります。
確かに現代は親切なゲームが多いので、少し不親切に感じることがあるかもしれませんね
とはいえ、追加ストーリーもあり、原作ファンだけでなく新規プレイヤーでも十分に楽しめる内容になっていると私は感じました。
本当に進め方が分からなければ、攻略サイトを見て対応しましょう。
新要素が物足りない
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』には新職業「まもの使い」や「モンスター・バトルロード」などの新要素が追加されています。
しかし、これらがゲーム全体に大きな変化をもたらしていないとの指摘があります。
これについては、どこまでの期待値があるかで変わります。
すでに本作が発売され、十分な情報が出回っていますので、特に期待外れということもあまりないでしょう。
本記事をしっかり読んでいただき、その中で購入するかを判断していただければ後悔することはないでしょう。
すごろく場の削除
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では、過去のリメイク版(SFC版、GBC版)に存在した「すごろく場」がリメイク版では削除されています。
そのため、これを楽しみにしていたプレイヤーからは不満の声が上がっています。
正直、これは私も残念でした
しかし、その他の追加要素を考えると、これをもってゲーム全体の評価として「ダメ!」「ひどい!」とはならないと感じます。
過去のドラクエ3リメイク作品で、「すごろく場」だけがとにかく楽しみだった!という方以外であれば、大きな問題ではないでしょう。
サウンドのアレンジが不満
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』の音楽は、重厚なオーケストラ音源が採用されています。
この音楽アレンジがオリジナル版の感動を再現しきれていないと感じるプレイヤーがいるようです。
また、一部のアレンジが不自然だという指摘もあります。
しかし、私がプレイした限りではそのように感じることはなく、いわゆる正統アレンジが多いと思いました。
ですので、そこまで音楽は心配する必要はないでしょう。
ここまで不評な点を挙げてきましたが、そのほとんどが事前に知っていれば大きな問題ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか
PS5版
Nintendo Switch版
ドラクエ3リメイク(HD-2D)の好評な点
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』は好評の声もかなり多く聞かれます。
ここからは、その好評な点について解説をしていきます。
美麗なグラフィックで没入感が増した
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では、2Dドット絵と3D背景を融合させたHD-2Dスタイルが採用されています。
このスタイルは、従来のドット絵の温かみや懐かしさを残しつつ、現代的なライティング技術や奥行きのある表現が加わることで、視覚的に非常に魅力的な仕上がりとなっています。
特に、光と影の効果や水面の反射といった細部へのこだわりが際立ち、プレイヤーは没入感のある冒険を体験できます。
このビジュアル表現は、多くのファンから「オリジナルの良さを残しつつ進化した」と好意的に評価されています。
新職業「まもの使い」の導入で戦略が広がった
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』で新たに追加された「まもの使い」という職業では、はぐれモンスターを仲間にして育成することが可能となりました。
この要素は、やり込みプレイを好むファン層から特に高い評価を得ています。
「モンスター・バトルロード」でやり込み要素が増えた
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では、「モンスター・バトルロード」という新たなゲームモードが追加されました。
このコンテンツでは、仲間にしたモンスターを編成して特定のチャレンジバトルに挑むことができます。
バトルロードではモンスターの組み合わせや戦術が試されるため、プレイヤーの思考や工夫が求められる深みのある要素となっています。
これにより、ゲームのリプレイ性が高まり、「育てたモンスターがどれだけ活躍できるか」を試す楽しみが増えました。
新エピソード追加でストーリーの深みが増した
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では、主人公の父であるオルテガの過去や冒険の背景が描かれる新エピソードが追加されています。
このエピソードにより、これまで語られなかった物語の側面が補完され、物語全体の深みが増しています。
オルテガの人間性や彼が主人公に託した思いがより明確になることで、プレイヤーはより感情移入しやすくなり、ストーリーの没入感が向上しました。
戦闘システムの改良でテンポと快適さが向上した
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では戦闘システムが現代風に改良され、ゲームプレイがより快適になっています。
戦闘速度を自由に調整できる機能が追加され、プレイヤーの好みに合わせたテンポで楽しむことが可能になりました。
また、複数攻撃武器での会心の一撃発生や、新ステータス「みのまもり」の導入など、細部の調整により戦闘の戦略性とバランスが向上しています。
これらの改善により、よりストレスフリーなゲームプレイが実現されています。
仲間キャラクターのカスタマイズ機能で愛着が持てる
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』で新たに追加されたキャラクターカスタマイズ機能では、仲間の見た目や髪色、声などをプレイヤーが自由に設定することができます。
この機能により、パーティの外見を自分好みにデザインすることができるため、個性あふれる冒険が楽しめます。
プレイヤー自身が愛着を持てるキャラクターを作り上げられる点が、特に高く評価されています。
難易度設定の導入で幅広い層が楽しめる
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』では、「楽ちんプレイ」「バッチリ冒険」「いばらの道だぜ」の3段階の難易度設定が導入されています。
これにより、プレイヤーのスキルやプレイスタイルに合わせてゲームを楽しむことができるようになりました。
初心者はストレスなく物語を進めることができ、上級者は歯ごたえのあるチャレンジを楽しむことができます。
オートセーブ機能で安心してプレイできる
『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』ではオートセーブ機能が新たに搭載され、ゲーム進行中のデータが自動的に保存されるようになりました。
この機能により、不意のゲームオーバーや中断の際にも安心して再開できる点が好評です。
特に、長時間プレイするプレイヤーにとって、この機能は大きな安心感に繋がります。
PS5版
Nintendo Switch版
ドラクエ3リメイク(HD-2D)は買うべきなのか?
ここまで見てきた通り、確かに一部のプレイヤーから不評があることは確かですが、そのほとんどが原作ファンが持つ期待と実際のゲーム内容とのギャップにあります。
ですので、事前に変更点や新要素を把握していれば、気になる事はほとんどないでしょう。
むしろ、新たなプレイヤー層にはHD-2Dリメイクによる変更点や追加要素が好意的に受け入れられている面が多くあります。
このことから、少しでも興味があるという方は買うべきです。
本作が名作であることは疑いようがなく、より快適にプレイができるように工夫が随所にされているので、後悔することはまずありません。
本作は、リメイク作品としてかなり高い完成度を誇っているといえるでしょう。
PS5版
Nintendo Switch版
ドラクエ3リメイク(HD-2D)はSwitchやPS5等の複数のハードでプレイ可能ですが、「どれを買えば良いかわからない!」とお悩みの方は多いです。
そんな方は、下記の記事で各ハードの特徴とどんな人におすすめかを詳しく解説していますので、参考にしてください。
【まとめ】『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』がひどいと言われる真相
前述の通り、『ドラクエ3リメイク(HD-2D)』が「ひどい」と言われる理由は、主に原作ファンが持つ期待と実際のゲーム内容とのギャップにあります。
しかし、今回の変更点や追加要素が好意的に受け入れられている面もあるため、全てのプレイヤーにとって「ひどい」と言えるわけではありません。
むしろ、好意的な評価の方が多いと言えるでしょう。
繰り返しになりますが、買って後悔する作品ではありませんので、悩んでいる方はぜひ購入してプレイをしてみてください。
きっと素敵なゲーム体験ができることでしょう!
PS5版
Nintendo Switch版